ながいもの効用は?

 ながいもは、アミラーゼなどの消化酵素を多く含んでいるため、一緒に食べた米など、デンプンを含む食品の消化を助けます。 さらに、ながいも独特の粘りには、体内でタンパク質をうまく活用させる効果があると言われています。
1.コレステロール値を下げる  ながいもの食物繊維には、胆汁酸やコレステロールが再吸収されるのを防ぐ働きがあります。
2.高血圧の予防に ながいもに含まれる多量のカリウムは、体内のナトリウム(塩分)を排泄する働きがあります。
3.滋養強壮・強精強壮 ねばねばに含まれるムチン等の代謝促進物質が、滋養強壮・強精強壮のもとになります。
ねばねば成分には、ブドウ糖な どを吸着して体外に排出してくれる働きがあり、血糖値の上昇抑える効果があります。糖だけでなく、腸内のコレステロールも吸着して体外へ排出します。そうすると、肝臓への負担が軽くなるのです。そのためには100g以上食べると効果的と言われています。
 また、アルコールの吸収を抑え、肝臓を休ませる効果があります。
 汗と共にカルシウム、カリウムなどのミネラルが体外に排出されてしまい、細胞のバランスが崩れ身体がむくんでしまいます。とろろは100g中500mgもカリウムを含有していて、体内のバランスを整えてくれる働きがあります。身体に疲労を感じさせる原因は乳酸であり、その疲労をビタミンB1 が燃焼させてくれるため、疲労が回復するのです。まさに、夏のパワーアップ食材です。

ながいもの主な栄養素は?

 
たんぱく質やミネラル、糖質、ビタミンB群、ビタミンCなどを豊富に含むほか、粘液質のムチン、消化酵素のジアスターゼをはじめ、酸化還元酵素や尿素分解酵素などの多くの酵素、コリン、サポニン、アミノ酸などがバランスよく含まれている健康野菜です。

消化を助けるアミラーゼはどの方法が一番出やすい?

 とろろがマルです。すり鉢で気長にすり下ろすと細胞が壊滅され、中に閉じ込められていたアミラーゼが最も出やすい状況になります。すり鉢には若干劣りますが、下ろし金でも大丈夫です。ただし、アミラーゼは60度以上の熱を加えると、酵素の働きが失われるので注意してください。

■大根も消化に良いと聞きますが、とろろそばと大根おろしそば、どちらが消化に良いのでしょうか?

 わずかの差ですが、とろろそばです。大根も消化を助けるやさいですので、とろろの苦手な方は大根下ろしそばをどうぞ。

ながいもの皮をむいたり、すりおろす時に手がかゆくなるのはなぜ?

 ながいもには、シュウ酸カルシウムという針状の結晶が多く含まれ、皮膚に刺さり強いかゆみを起こします。素手で扱う部分の皮を少し残しておくか、布巾で包んで、できるだけ手に直接つかないようにすると良いでしょう。
 また、手を酢水で濡らしてから調理すると、かなり防ぐことができます。

ながいもが赤黒く変色してしまうのはなぜ?

 ながいもに含まれるポリフェノールが変色の原因ですが、この物質に含まれるドーパミンは呼吸作用の代謝産物で、先端部分など細胞分裂が盛んな部分に多く含まれます。切った物はすぐに酢水につけ、すりおろしたトロロには酢を2〜3摘入れると、変色を防ぐことができます。

ながいもの保存方法を教えて?

 長期保存する時は、新聞紙に包むか、おがくずに埋めておきましょう。短期保存なら、切り口が空気にふれないようにラップで覆い、新聞紙に包みます。いずれも、冷暗所に置きましょう。皮をむき使いやすい大きさに切り冷凍保存も可能で、解凍は自然が良いでしょう。

参考 全農ホームページ http://www.am.zennoh.or.jp/


『ながいもの歴史』

はじめは薬だった!

 ながいもの原産地は南シナ海から極東地域である。
 中国では紀元前2000年、神農皇帝の時に薬用として使用されていたという記載もあり、非常に古い時代から栽培されてきたものとみられる。当時の原産地は中国南部の雲南地方でこれが次第に北上し、北中国から北東中国、朝鮮半島に伝来し、さらに日本にもたらされたものと考えられている。
 我が国での栽培が始まった時期は、作物の中でも最も古い部類に属し、縄文後期、焼き畑での雑穀類や陸稲の始まる以前のことと言われている。
 青森県での栽培はかなり古く、三戸地方や南部町などで長く作られていた。その後、他の地域でも細々と栽培されていた。昭和39年頃からトレンチャー栽培が始まったことにより、栽培面積が一気に拡大し産地化が進んだ。


東北町のながいも生産

 青森県は全国のながいも生産の約4割を占め、その中でも東北町は青森県一の生産を誇っています。
  
作付け面積 生 産 量
東北町 320ha 7,720t
青森県 2,720ha 67,100t
全 国 8,888ha 192,100t
※平成11年園芸作物統計より



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