全国高校生クッキングコンテストが青森市で開かれ、青森県立百石高等学校Ｂチームの田中寛大さんと種市蒼さん（ともに食物調理学科３年）により考案された創作料理「胃袋場外ホームランチ」が見事、最高賞である「文部科学大臣賞」に輝いた。
２人は、試合に向けて猛練習をしている野球部の友達のために、元気で活躍できる応援ランチを企画。盛り付けは野球場に見立て、「一塁肉巻きおにぎり」、県産の小かぶを使った「三塁かぶら蒸し」など嗜好を凝らした作品と味で審査員を楽しませた。
審査員長を務めた柴田学園大学の妹尾良子健康栄養学科長は「テーマが明確で非常に感動した。野球部の練習が食べていて思い浮かぶような料理だった」と講評を述べた。
受賞に対し、田中さんは「信じられない。夢を見ているみたい」とし、種市さんは「どうしたら野球部の友達が喜んでくれるか考えた」と喜びを述べた。
同コンテストでは、米を主食とした「高校生が元気になるランチ」の趣旨で、参加者の郷土の特産物を生かした昼食を創作する。全国から予選を勝ち抜いた６校が調理に臨んだ。
なお、同コンテストでは、青森県産米需要拡大推進本部が提供した県産米「青天の霹靂」を使用した。
銀賞以下は次のとおり。
▽銀賞＝佐賀県立牛津高等学校
▽銅賞＝三重県立相可高等学校
▽特別賞＝青森県立百石高等学校Ａ、新潟県立新潟中央高等学校、山口県立厚狭高等学校

アイキャッチＰ＝文部科学大臣賞を受賞した百石高校Ｂチーム（前列左から５人目と６人目）
記事内左Ｐ＝調理に励む百石高校の生徒と、審査する雪田徹ＪＡ青森中央会会長・記事内右Ｐ＝百石高校Ｂの調理作品